第327回サンデーセミナー(2016年10月)

第327回サンデーセミナー(2016年10月16日)

『副作用の疫学と科学』
   末丸克矢先生
   就実大学薬学部薬学科教授

『関節リウマチについて~生物学的製剤に関する最近の話題を含めて』
   高本まゆみ氏
   小野薬品工業株式会社

末丸先生

第327回サンゼミは、昨年できたばかりの就実大学S館(110周年記念校舎)で開催させていただきました。岡山市景観まちづくり賞に輝いたという新校舎は外観が美しいだけでなく、内部も機能的で洗練されていました。明るくのびやかな中に程よい緊張感を感じさせてくれる教室で、勉強の意欲は弥が上にも高まります。
ご登壇は就実大学薬学部の末丸克矢教授。『副作用の疫学と科学』と題して、統計学や最近の疫学研究から、副作用についてわかりやすく解説して頂きました。
薬の使用は常にリスクと隣合わせです。副作用を完全に防止することは出来ませんが、使用実態調査、症例・副作用報告を集積し統計処理することで、その結果からより有効な医薬品の選択が可能になります。薬剤師による薬学的介入が、薬に関する問題点を管理し、医療費用の削減、医療ミスの減少、治療結果の向上に貢献できること、「それは薬剤師の大きな武器になる」と力強く教えてくださいました。
広島県出身の末丸先生は最後に、毛利元就の言葉『百万一心』(皆で力を合わせれば何事も成し得るの意)をご紹介くださいました。
一人一人の薬剤師が普段の服薬指導から患者さんの変化を把握し、副作用など症例情報を集めて分析していくことが、その後の全体的な薬の適正使用につながっていく…小さな積み重ねが大きな安全を創っていくことに気づきました。この視点を忘れず薬歴記載を充実させ、最新の研究成果を患者さんに還元できるように努めたいと思います。

末丸先生、貴重なご講演を有難うございました。

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