第382回サンデーセミナー(2021年5月)【オンライン】今こそ「薬物アレルギー」総まとめ

第382回 サンデーセミナー

【日時】 2021年 5月16(日) 9:50~12:30
【会場】 zoom会議室

     セントラルフォレスト(岡山市北区本町6-30第一セントラルビル2号館8階)より中継
【講義プログラム】
 ■『薬物アレルギー』
  見尾 光庸 先生
  (就実大学薬学部 教授)

 ■『緑内障治療薬 update』
  中谷 友紀 氏
  (参天製薬株式会社)

【研修認定単位】 1.5単位

 

新型コロナウイルス感染症に対する予防手段としてワクチン接種が始まりました。一般の方からアナフィラキシーなど副反応への不安の声も聞かれます。

そんな今だからこそ、安全適正な薬物使用のエキスパート“薬剤師”としてキチンと復習しておきたい「薬物アレルギー」。5月のサンゼミオンラインは就実大学の見尾先生にご登壇いただきました。

 

 

 

【受講者のこえ】

 アレルギーのタイプとアレルギーの原因物質によりアレルギー反応機序が異なる点。アレルギーの発生時間は帰宅後に発生してもおかしくないので、適正なフォローと薬歴記載が求められる。

 アレルギー歴や既往歴などは見落とした事例があることを知り。ほかの医療従事者との情報共有が重要だと思った。

 薬物アレルギーは2回目以降の使用で発症しやすくなるため、過去に安全に使用できた薬でもアレルギーが起きうる。お薬手帳などを活用し、薬物アレルギー情報を病院と薬局で共有できるようにしたい。

 薬物アレルギー、アナフィラキシーを予防するために、アレルギー歴の情報が多職種間で共有できるよう、お薬手帳への記入を徹底し、患者様には受診時に医療者へ必ずお薬手帳を提示するよう勧奨したい。薬物アレルギーについて考えるとき、ついⅠ~Ⅳ型のアレルギー反応のことばかり考えがちだが、今回p-1 conceptやインフュージョンリアクション、薬剤性ループスなどについても要点をまとめて知ることができた。それぞれの特徴や違いを理解して日常業務に役立てたい。

 最新のコロナワクチンの話題などもあり興味深い内容でした。患者対応での問診やお薬手帳の重要性を改めて認識することができました。ワクチンを接種する方が増えてくるので、アレルギー、副反応などの心配事の相談も増えてくると思う。トレンドの話を伺うことができて勉強になりました。

 コロナワクチンの副反応を交えてお話しいただき大変役立つ情報であった。今回の知識を活かして、アレルギーや副反応に対してのネガティブな情報だけでなく、今回学んだ正確な情報をもとに、安心して薬を飲んだりワクチン接種してもらえるように少しでも力になれたら、と思う。

 薬剤性アナフィラキシーの警鐘事例から、お薬手帳の有用性を感じることができた。アナフィラキシーショック発現の防止と早期の対応は新患アンケートを受け取ったとき、お薬手帳の特記事項を確認するときに内容を丁寧に確認する。ヨード過敏、抗生剤やアスピリンによるアレルギーの記載があった場合には患者さんにきちんとその時の様子を確認し薬歴の患者情報に必ず記載し、自分だけでなく投薬に関わる人が確認できるよう情報共有したい。

 大学教授の実臨床から離れた内容の講義は、新しい知識も得られ刺激の強いものなので考えることが多く勉強になります。実臨床へつながるよう、さらなる知見を深めていこうと思います。

 薬物アレルギー発生の報告事例が多い薬物(抗けいれん薬、インスリン、βラクタム系抗生物質、サルファ薬)に注意して、患者情報と照らし合わせながら服薬指導を行いたい。

 薬物アレルギーの怖さを改めて確認することができた。お薬手帳にアレルギーが書かれていない場合も多くみられるので、気づいた時には患者さんに注意を促しつつ記入できたらと思う。一般の方へのコロナワクチン接種が開始されれば副反応に対する問い合わせも増えると考えられるので、このタイミングで薬物アレルギーについて学べたことは良かった。

 2回目以降の服用でアレルギー症状を起こしやすくなるため、副作用歴のない患者様にも注意や声がけが必要であり、また何らかのアレルギー歴がある場合は起こしやすい体質と判断し、注意していく必要がある。手帳の活用や患者指導により自己とならないようにしていきたい。IgEを介したアレルギーの認識しかありませんでしたが、直接肥満細胞を活性化する医薬品、その機序について学べてよかったです。また、COVID-19ワクチンを例に、考えられるアレルギー物質としてPEGがあることや、mRNAにより血液凝固因子が活性化される可能性がある等、最新のデータを用いての説明も理解しやすかったです。

 アナフィラキシーショックによる死亡数がハチ刺傷や食物よりも医薬物によるものの方が多いことを知って衝撃を受けた。薬剤アレルギー情報を把握するだけでなく、その情報を多職種間で共有することの重要さを学んだ。お薬手帳の持参推奨・記入だけでなく、病院などとその情報を共有していこうと思った。

 

 

続いて、参天製薬株式会社の中谷友紀氏からは、緑内障治療の“今”をお話しいただきました。自覚症状なく進行し、治療が遅れると失明にもつながる緑内障は、日本の視覚障害原因の第1位を占めています。一度障害を受けた視神経は再生しないので、進行を食い止める治療(点眼)を継続しなければなりません。症状に応じて患者さんに処方される点眼薬は、眼科門前の薬剤師はもちろん、併用薬として多くの薬剤師にとって無視できない薬ですね。

 

【受講者のこえ】

 途中で通院をやめてしまう人もいることを知り、治療の必要性をしっかりと理解してもらうことが大事だと思った。

 普段触れる機会のない緑内障の検査方法や手術についても知ることができ、ためになりました。

 緑内障治療では眼圧を正常範囲まで下げることではなく、症状を進行させないための、その人にとっての健常な眼圧を維持することが大切というお話が特に印象的だった。この点をもっと意識した服薬指導ができるようになりたい。

 最近の薬剤について学ぶこと出来て大変良かった。内科中心に服薬指導することが多いため目薬の併用についての知識が不十分であったと痛感した。

 眼科の門前で勤務する機会が減っている現在では緑内障について再確認できる貴重な研修でした。メーカーさんからの資料はとても有用で、特にコミュニケーションガイドやQ&Aはしっかり読み込んで、服薬コンプライアンスの向上やコミュニケーションとして業務に生かしていきたいと思います。

 服薬指導時話すべきポイントは参考にしやすいと思った。病態の復習ができ、作用機序と関連付けた説明が良かった。

 緑内障の患者さんは薬の効果実感がない上、副作用があると治療を継続していくことが難しい。高齢化に向けて長期マネジメントの観点から治療継続できるように投薬時にフォローしていく必要性を感じた。

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