第386回サンデーセミナー(2021年9月)【オンライン】地域連携「岡山赤十字病院」シリーズ④(乳がん)

第386回 サンデーセミナー

【日時】 2021年 9月26(日) 9:50~12:30

【会場】 zoom会議室

     セントラルフォレスト(岡山市北区本町6-30第一セントラルビル2号館8階)より中継
【講義プログラム】
 ■『乳がんについてもっと知ろう ~最新の治療を中心に~』
  吉富 誠二 先生
  (岡山赤十字病院 乳腺・内分泌内科部長、乳腺センター センター長

 ■『TDDS(経皮薬物送達システム)の最近の話題』
  古澤 慶太郎 氏
  (久光製薬株式会社)

【研修認定単位】 1.5単位

 

女性のがん1位「乳がん」。日本人女性の乳がん罹患数は年々増加しており、 今や11人に1人が乳がんになる時代です。
一方でその死亡率は横ばいですから、乳がん治療の有効性が高いことが分かります。
岡山赤十字病院 乳腺センター長の吉富誠二先生から、乳がんについて最新の疫学情報、乳がんの薬物療法、高齢者乳がんの治療戦略、乳がんから身を守るライフスタイル、乳がんと言われたときの心構えなどを、レジメンや実際の症例とともにご講演いただきました。
薬剤師としてだけでなく、女性として、家族として、とても有意義な学びとなりました。
吉富先生、ありがとうございました。。

 

 

 

 

【受講者のこえ】

 

 乳がん治療の進め方や再発予防の内服薬の勧奨期間が延びていたこと、新しい薬の効果などリアルな声が聞けて良かったです。乳がんは切除してしまうのかと思っていましたが、再建術も行われていることを知り、胸を失うと手術をためらう方が治療に前向きになれると思いました。自分や周りの家族にもセルフチェックを進めて早期発見して予後を良好にしなくてはと思いました。

 

 乳がんのレジメン再確認、副作用等の確認を、薬剤師としてしっかり行っていきたい。乳がんのセルフチェックや生活習慣の改善、検診の勧めも積極的に行っていきたい。

 

 乳がんは罹患率が高いので治療法や検診について知識を持っておく。レジメンや副作用対策、新薬の情報も頭に入れておく。早期発見のために検診の大切さや予防のための生活改善など、患者さんやいろいろな人に伝えたいと思った。

 

 乳がん患者様をお薬手帳で見かけることがあるが、デリケートな部分なので話題にふれない場合が多い。入院時のレジメンやホルモン剤服用状況でステージや処置を想定できるようにしておきたい。

 

 乳がんは自分にも“いつか罹るかもしれない病”であり身近な問題なのでもっと知るべきだと思った。乳がん治療を受けている患者様が閉経前か後かの確認はできていなかったのですぐにしようと思う。また乳がんの予防について注意点を発信できるようにしておきたいと思う。

 

 乳がんの予防に関し環境因子が30%を占めることを知り、運動・喫煙・飲酒等についてのアドバイスを必要に応じて行っていきたいです。専門的な内容が聞けて改めて勉強しないといけないと思いました。治療方針も患者様個々に最適な治療をという内容にも共感しました。教えて頂いた乳がん診療ガイドラインも参考にしたいと思います。

 

 若い方から高齢の方まで乳がんの患者さんは多く薬局に来られます。処方せんから病状の理解と正しいアドバイスに繋げていきたいと思います。患者さんの背景を考慮したうえで、特に副作用の出現や、不安感・抑うつ用の精神的な問題に注視し、よりきめ細かい服薬指導を行っていきたい。

 

 高齢化が進む中で乳がん患者も高齢化し患者の全身状態・余命・意思決定能力・人生観・価値観を考慮して治療していく必要があると感じ増した。

 

 男性の乳がんは聞いたことが無かったので驚きました。いつも間にか術後10年内服が推奨されていて、情報の更新って大切だなあと思いました。予防面に関しては自分自身に置き換えて、運動とダイエットが必要だなと思いました。

 

 乳がんの最新の治療を盛り込んで講演いただいたので治療のアプローチの手段としてよく理解でき、さらにどういったことに気をつければよいかが分かりました。特に腫瘍マーカーの値からどの薬剤を選択するのかが印象に残りました。

 

 日赤病院の薬剤部の取り組みを知ることができたり、実際の症例を紹介して講義をして下さったのでとてもわかりやすい講義でした。ベージニオでは約8割の患者に下痢症状が出るため、ロペラシドやビオフェルミンをあらかじめ処方されていることを知りました。あらかじめ患者さんに副作用を説明しておくことで、副作用が出た場合も安心して服用を続けてもらえるように指導していきたいと思いました。

 

 乳がんの薬物治療では内服と注射の併用が多い。院外処方では内服しか出ないが、今回学んだことを生かして、併用されている注射薬のことも考えながら副作用対策などをしていきたい。

 

 乳がんの患者さんは、手術、化学療法、内分泌療法、放射線療法など多岐にわたる治療法を受けられており、外科的治療や化学療法による副作用や肉体的・精神的苦痛を入院前から退院後10年近くまで経験されている。また特に高齢者の乳がんは本人の全身状態や余命、意思決定能力や人生観・価値観をもとに総合的に治療計画が立てられることを学んだ。術側の腕がリンパ浮腫の方、お薬手帳から他院でタモキシフェンなどの抗がん剤服用中の方と接する際には、本日学んだことを念頭に、日常生活における便秘や下痢、吐き気、不眠の状況をしっかりと伺いたいと思います。

 

 

 

続いて、久光製薬株式会社の古澤慶太郎氏からは、患者さんのQOL向上に貢献する剤型として注目されている「貼付剤」についてご講義いただきました。貼付剤と経口剤の吸収の違い、経皮吸収のメカニズム、ポリファーマシーにおける貼付剤の可能性、皮膚刺激とその対策など、すぐに服薬指導に活用できる話題をふんだんに聞くことができました。

 

 

【受講者のこえ】

 

 副作用で困っている人や、内服で服用状況が悪い人への貼付剤の有用性を感じました。同人では皮膚の乾燥がある方が多いので、お風呂で湿らせて剥がすと負担が少ないことや保湿の重要性を説明したいと思いました。

 

 実際の治療を中心にお話しいただいたので、業務に生かしやすい内容だった。貼付剤の基剤や製造工程も説明いただき、貼付剤を改めて見直す良い機会になりました。

 

 貼付剤を使う方は多いので、皮膚を清潔に保つこと、入浴時にはなるべく剥がすことをアドバイスしていきたい。

 

 かぶれるからと短時間で剥がしている方がいるが、皮膚の保湿でもう少し改善するかもと提案してみる。皮膚トラブルがあればとにかくすぐにはがすよう伝える。

 

 貼付剤が増えてきたとは思っていたが、新たな経皮吸収の技術や、ポリファーマシー問題を解消できる可能性、介護者には内服薬よりも管理しやすいためアドヒアランス改善につながるなど、まだまだ可能性が広がっている製剤だと知り驚いた。

 

 癌性疼痛に適応のある全身作用型の高濃度の貼付剤が発売された。治療目的や製剤の特徴。副作用をしっかりと把握し、不用意な発言をしないように努めたい。

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