第324回サンデーセミナー(2016年7月24日)
『統合失調症の病態と治療~シクレスト舌下錠の有用性をふまえて~』』
貞近大介氏
MeijiSeikaファルマ株式会社
『乾癬の病態と治療について~マーデュオックス軟膏を中心に~』
熊谷聖氏/近藤芽衣氏
マルホ株式会社
『クレーム対応研修~接客力と組織力の向上に向けて~』
川上陽子先生
ビジネスコミュニケーション講師・Y'sオフィス代表
病気であること、薬を服用することは誰もみな苦痛です。しかも病院で検査や診察を受けた後に薬局で待ち時間を過ごし、体調はどうか、薬をきちんと飲んでいるか、残薬はないかなどと質問されることは、患者さんにとって少なからぬストレスになります。
思わず文句が口をついて出ることも…。
どんな薬でも使用法を間違えれば毒になり得ます。ちょっと怖い例えですが、悪意を持って薬を使用すれば死に至らしめることもできるのです。だから薬を処方するのは医師、実際に調剤し投薬するのは薬剤師という「医薬分業」が進められてきました。薬剤師は、患者さんの安全を守る薬物治療のゲートキーパーという役目があります。
安心で安全な医療を提供するためには患者さんとの信頼関係が必須。薬剤師は治療のパートナーとして患者さんの気持ちに寄り添う接遇とコミュニケーションスキルを向上させていかなければなりません。
7月の第324回サンデーセミナーはビジネスコミュニケーション講師の川上陽子先生による『クレーム対応研修』でした。
薬剤師は患者さんの安全を守る使命感から一方的に説明しがち。でも、まずは患者さんの気持ちに共感し傾聴する姿勢から信頼関係が生まれ、アドヒアランスも向上するのだとワークを通じて再認識できました。
川上先生ありがとうございました。