「貧血には鉄分を」とよく言われますが、動物性食品に含まれる鉄分(ヘム鉄)は、植物性食品の鉄分(非ヘム鉄)の13倍も吸収しやすい！って知っていましたか？
例えば、ほうれん草のおひたし(小鉢50g)で摂れる鉄は0.03mgですが、牛ヒレ肉一切れ(80g)で摂れる鉄は0.4mgなんだそうです。
とは言え、貧血にもいろいろあります。
一般的な鉄欠乏症貧血のほかにも、お薬の作用によるもの、慢性炎症によるもの、腎性貧血、溶血性貧血、ビタミンB12欠乏性貧血、再生不良性貧血、多発性骨髄腫など、貧血の原因は数多くあり、原疾患によって治療は様々。
やはり気になったら、きちんとした診断を受けたほうが良いですね。
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今月16日のサンデーセミナー(サンゼミ)は、岡山ろうさい病院内科部長・矢野朋文先生の『貧血をきたす内科的疾患について』。
貧血という身近なテーマを、医療の視座で丁寧にご講義いただきました。図や画像が満載の資料は非常に解りやすく、また、様々な症例の診断と治療の考え方が具体的に示され、とても興味深い内容でした。参加した薬剤師たちは熱心にメモを取りながら聴講。講演後にも積極的な質疑応答が交わされ、まさに参加型セミナーの趣でした。
矢野先生、貴重なご講演を誠にありがとうございました！
