2019年09月03日
スマート・ライフ・プロジェクトをご存知ですか?
厚生労働省が“健康寿命をのばしましょう”をスローガンに、「運動」「食生活」「禁煙」で具体的なアクションを呼びかけている『スマート・ライフ・プロジェクト』。
平成23年2月に国民の生活習慣の改善、そして健康寿命を延ばすことを目的として開始したもので、平成20年度から実施してきた「すこやか生活習慣国民運動」をさらに普及・発展させたものでもあります。
日本人の平均寿命は国際的にも高く、世界でも有数の長寿国。しかし一方で、寿命が延びても医療や介護を必要とする人が増えているという側面も持ち合わせているのが現実です。
そして近年、疾病全体に占めるがんや心疾患などの「生活習慣病」の割合が増加し、実に国民の約6割がそれで亡くなっています。しかし「生活習慣病」は運動や食生活、禁煙で確実に改善できることもわかっています。
そこで、運動・食生活・禁煙により、単なる長寿でなく、より長く、健康で自立した生活を送ることができる「健康寿命」を延ばそう、と新たにスタートしたのが『スマート・ライフ・プロジェクト』なのです。
運動、食生活、禁煙を促す具体的なアクションとは?
運動:「毎日10分の運動を」
食生活:「1日プラス100gの野菜を」
禁煙:「禁煙の促進」
では具体的にどう行動すればより良いのでしょうか。こちらが具体例です。
(厚生労働省健康局総務課、生活習慣病対策室「コミュニケーションの手引き」より)
【運動】 毎日10分の運動を
運動習慣をつけるために
週末なら、合計40分ランナー
毎日運動を続けるのが難しければ、週末だけの40分程度のジョギングでも十分生活習慣病の予防効果があることが科学的に証明されています。例えば土日合わせての40分ランでもOK。
打ちっぱなし15分
好きなことなら辛くない。運動は大変でも趣味のゴルフであれば続けられるのでは? 打ちっぱなし練習で15分だけでも立派な運動。週に合計で60分の練習であれば、生活習慣病予防に効果があります。
毎日10分間のラジオ体操
最近その様々な部位を動かす総合的に見てもよくできた運動として見直されているラジオ体操。これだって、十分な運動。毎日続けることで、生活習慣病を予防することが可能です。
歩く習慣をつけるために
ひと駅歩きましょうか?
普段足りない歩数は平均あと1000歩。ひと駅分、10分程度の歩きが十分な身体活動に。お散歩気分でもう少し先まで歩いてみよう、その心意気が大切です。
3曲分、歩きましょう
好きな音楽を聴いていれば、時間が経つのもあっという間。ポップス3曲分が合計10分程度の歩きにつながります。1日足りない歩数、1000歩分を、音楽とともに過ごすのはいかがですか?
【食生活】 1日プラス100gの野菜を
野菜不足を解消するために
温野菜なら不足100gも食べやすい
生活習慣病予防の観点から、必要な野菜の摂取量は350g。日本人に足りない摂取量はあと100g。わずか小皿ひとつ分。生野菜を食べなきゃと思うとハードルが高くなるかもしれませんが、温野菜だと意外にもプラスしやすい! スープや煮物はもちろん、忙しい時は野菜をゆでずに、レンジでチンでもOK。
野菜不足はあとトマト半分
あと足りない100g、具体的にはどれぐらい? トマトなら半分、野菜炒めなら半皿分。意外にも難しくない量なのです。夕食ではなく、朝食や昼食にプラスするのが続けやすいコツです。
朝食習慣をつけるために
朝カフェで、1日を始めましょう
朝食は「これからすることのエネルギー」になります。朝食抜きの人は、カフェや喫茶店、ファーストフードなどを利用して朝食を摂るようにしてみては?最近では、モーニングメニューに力を入れる飲食店が多いので、意外にも楽しい時間になるかもしれません。
【禁煙】
禁煙を促すために
タバコは美しさをこわします
有害物質を含む煙を体内に吸い込むことで、害が体内に蓄積。明らかに肌や体内の年齢、若々しさや美しさに悪影響です。キレイでいるためにやめませんか?
タバコを吸っていると流産してしまうかもしれませんよ
タバコには4000種類にも及ぶ有害物質が含まれています。微量ではあるものの、その害は体内に蓄積されてやがては子宮に悪影響を及ぼすことが科学的研究から明らかになっています。妊娠してからではちょっと遅いかも。