2023年02月17日
電子処方箋の運用が【2023年1月】から始まり、
医療機関や薬局では新システムに対応するための設備導入や準備などが順次進められています。
患者さんの中には処方箋の電子化について、
次のように不安を感じている方もいるのではないでしょうか?
「電子処方箋の必要性は分かるけど、デメリットもあるのでは?」
「処方箋の電子化の課題が知りたい」
電子処方箋のメリットだけではなく、不安要素も把握した上で利用を検討したいと思うのは当然です。
今回は電子処方箋のデメリットや解決策、必要とされる理由などをご紹介します。
この記事を読むと
電子処方箋の全体像が掴め、利用を検討する上で気をつけるべき点が分かるため、
ぜひ参考にしてみてください。
電子処方箋のデメリットは?リスクや不安要素3つ
電子処方箋の導入が進むにつれて、患者さんが実際に利用する日も近い可能性があります。
その時に備えて知っておきたいことは、電子処方箋が抱える課題や利用のリスクなどです。
ここでは電子処方箋を利用するデメリットについて3つ解説します。
1. 電子処方箋の受け入れ体制が完全に整ってはいない
2023年4月には、薬局や医療機関に対し、
電子処方箋システムに必要とされる【オンライン資格確認等システム】の導入が義務化されることが発表されています。
しかし現時点では、
電子処方箋の導入が遅れている病院や薬局が多いのが現状です。
理由としては医療機関に対する政府の補助が少ないことやシステムの改修が間に合っていないからです。
そのため、患者さんが希望しても、
すぐには電子処方箋を利用できないケースもあります。
2.個人情報流出のリスクがある
電子処方箋はスマホやPC上でデータを管理できて、大変便利です。
しかし、コンピューターウィルスや不正行為などにより、
個人情報が洩れてしまうリスクもないとは言えません。
3.電子機器を使いこなせないケースがある
現代ではスマホやPCの利用は幅広い年代に浸透しているものの、
高齢の方など電子機器の利用に慣れていない方も一定数います。
そのため、電子処方箋を上手く使いこなせなかったり、
不安を招く原因になったりする可能性もあるでしょう。
電子処方箋にはデメリットも存在しますが、これらの不安要素に対する解決策もあります。
電子処方箋のデメリット|解決策は?
「使いこなせるかどうか分からないし、電子処方箋の利用は正直迷っている…」
という方もいるのではないでしょうか?
ここでは、電子処方箋のデメリットに対する解決策をご提案します。
1.対応可能な医療機関や薬局を事前に調べる
電子処方箋サービスを利用するためには、
【医療機関と薬局の両方でシステム導入が完了】している必要があります。
電子処方箋をすぐに利用したい場合は、
厚生労働省が公表している対応可能な医療機関・薬局リストを確認するのがおすすめです。
また、かかりつけの医療機関や薬局に導入が完了しているか、
または導入完了時期に関して確認してみるとよいでしょう。
2.セキュリティ対策を万全にする
PCやスマホを安全に使うために、セキュリティソフトをダウンロードするのもよい方法です。
個人情報の漏洩(ろうえい)を防ぎ、安心して電子処方箋を管理することができるようになります。
3.高齢の方は家族がサポートする
PCやスマホ操作に慣れていない高齢の方は、
ご家族が設定のお手伝いをしたり利用方法を教えてあげたりするとよいでしょう。
また、利用が難しい場合は、ご家族が管理するのも1つの手です。
電子処方箋のデメリットに対する解決法をお伝えしましたが、
利用が難しいと感じる場合は、従来通りの紙の処方箋を継続して利用することもできます。
デメリットもある電子処方箋は必要?利用すべき3つの理由
電子処方箋にはデメリットもありますが、
同時に患者さんにとってメリットも大きいことが特徴です。
ここでは、電子処方箋を利用すべき理由を3つご紹介します。
1.お薬の重複投与防止につながる
複数の医療機関で似た成分のお薬が処方されている場合、
副作用の心配やお薬代が高くなるといった問題があります。
電子処方箋では、医師や薬剤師がお薬の履歴を確認することにより、
重複投与を回避しやすくなるのがよい点です。
富永薬局では、医療機関で処方されたお薬はもちろん、
市販薬やサプリメントなどの【飲み合わせに配慮した投薬と指導】に努めています。
2.自身の薬について把握しやすくなる
患者さん自身が、服薬しているお薬について詳しく知りたいと思った時には、
スマホやPCからマイナポータルサイトにアクセスして、電子処方箋のデータを閲覧できます。
また、過去3年のデータが保存されるため、
処方されたお薬の履歴が簡単に分かるようになるのも患者さんにとって便利な点です。
3.オンラインで医療サービスを完結できる
電子処方箋を利用すると、オンライン診療の後にお薬のデータが指定した薬局に送られます。
また、お薬の配達サービスの利用により、
自宅や施設にいながら診療から薬の受け取りまでをオンラインで完結することが可能です。
富永薬局では電子処方箋に対応すると同時に、
「おくすり宅配便」のサービスも行っていますので、ぜひご利用ください。
また、紙の処方箋との違いについては、
別記事の「電子処方箋のメリット5つ|紙の処方箋との違いや活用方法も解説」も合わせてご覧ください。
電子処方箋はデメリットよりメリットが多い
電子処方箋のデメリットや解決策、利用すべき理由などを解説しました。
電子処方箋は、ニーズが高まる【在宅医療やオンライン診療】をより効率的に行えるため、
デメリットよりもメリットのほうが多いと言えます。
それでも始まったばかりのサービスに困惑されるかと思います。
【電子処方箋】って何?概要・メリット・流れまで徹底解説!
で「そもそも電子処方箋とは何なのか?」「どんな仕組みなのか?」「利用するためにはどうすればよいのか?」など
サービスの概要について詳しく解説しています。
ぜひ一読した上で利用を検討してみてください。
富永薬局は電子処方箋に対応しています
岡山県で約20店舗の調剤薬局を展開する富永薬局では、【全店舗で電子処方箋に対応】しています。
電子処方箋について分からないことがあれば、お気軽にお問い合わせください。
電子処方箋受付店舗はコチラ
富永薬局では、電子処方箋のメリットを活かし、今後、より一層質の高い投薬サポートに努めてまいります。
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