2023年07月24日
「薬剤師になるにはどうしたらいいの?」
「薬剤師になれるまでには何年かかる?」
「薬剤師になったら、どんな場所で働けるの?」
薬剤師に関して、このような疑問を抱いていませんか?
今回は「薬剤師になるために必要な条件」「薬剤師の職場」についてお伝えします。
薬剤師をお考えの方に役立つ情報をまとめていますので最後まで一読してみてください。
薬剤師になるには?「薬剤師国家試験」に合格しないといけない!?
薬剤師は国家資格にあたるため、国が定める「薬剤師国家試験」に合格しなければ取得できません。
薬剤師国家試験は毎年2月に丸二日間かけて行われ、
理系科目の基礎・薬学・医療の臨床に関わる内容など様々な知識が問われます。
薬剤師国家試験を受験できるのは、下記の受験資格を持っている人のみです。
- 6年制薬学課程を修めて卒業した者
- 6年制薬学課程を修了し、受験年に卒業する見込みがある者
「6年制の薬学課程」を学べるのは、大学の「薬学部薬学科」にあたります。
大学によっては「薬学科」ではなく「薬科学科」を設置しているところもあります。
「薬科学科」でも薬のことを学べますが、4年制であるが故に薬剤師国家試験の受験資格は得られません。
そのため「薬科学科を卒業しても、薬剤師の国家資格は取得できない」ということになります。
将来、薬剤師の国家資格を取得したいと考えている場合は、6年制の「薬学部薬学科」に入学をしましょう。
薬剤師になるには!?ハードな薬学科で過ごす6年間とは
薬剤師の資格を取得するために通う「薬学科」は、どのような学習過程で進むのでしょうか。
薬学科で過ごす6年間はこのようになっています。
- 1~4年生:コアカリキュラム・大学独自の授業で勉強
- 4年生:CBT・OSCEを受験
- 5年生:病院・薬局実習に参加
- 6年生:卒業試験・国家試験を受験
- 1~4年生:コアカリキュラム・大学独自の授業で勉強
薬学科に入学してから4年間は、大学内で薬剤師になるために必要な知識を習得します。
大学の教授による座学はもちろん、化学・薬学を学ぶための実習なども行われます。
大学での学習内容は、基本的に国が定めている「薬学教育モデル・コアカリキュラム」に則ったものです。
そのため、薬学科の場合は、どの大学に入学してもベースとして学ぶ内容は同じになります。
- 4年生:CBT・OSCEを受験
薬学科4年生の最後には「CBT」「OSCE」と呼ばれる試験を受けます。
この2つの試験に合格しなければ、5年生の病院・薬局実習へ参加ができません。
「CBT」は、大学4年間で学んだ基礎知識を問われるもので、パソコンで受験をします。
一方「OSCE」は、実際に薬剤師として働くために必要な「薬の調剤」「患者さんの応対」を試される実技試験です。
- 5年生:病院・薬局実習に参加
5年生になると、実際に病院と薬局へそれぞれ11週間ずつ実習に出向きます。
約半年間、それぞれの実習先で現場の薬剤師に指導を受けながら、臨床的な知識を学びます。
実際に処方箋に基づいて薬の準備をしたり、患者さんへ薬の説明をしたりと、実践的な知識・技術を身に着けるのが目的です。
- 6年生:卒業試験・国家試験を受験
6年生では、薬剤師国家試験の合格に向けて集中的に勉強をします。
秋~冬にかけて実施される大学卒業試験・2月の国家試験に合格すると、薬剤師の資格を取得できます。
薬剤師になれたらどこで働ける??
薬剤師の資格を持っている人は、様々な職場で求められます。
それは「薬剤師の資格を持っていなければできない仕事」があるためです。
また、薬剤師の専門性があるからこそ求められる業務もあります。
ここからは、薬剤師が求められる職場と仕事内容を紹介します。
- 調剤薬局
調剤薬局では医師が交付した処方箋を元に、薬剤師が調剤を行い患者さんへ服薬指導をします。
特に、服薬指導は薬の専門知識を持っている薬剤師だからこそできる仕事です。
- ドラッグストア
ドラッグストアでは、一般用医薬品(OTC医薬品)が販売されています。
その中でも「要指導医薬品」「第1類医薬品」のような副作用が起きる恐れが高いものは薬剤師でなければ販売できません。
- 病院
病院では主に入院されている患者さんの薬剤管理を行います。
医師が処方した薬の準備・患者さんへの服薬指導が主な仕事です。
- 医薬品卸
医薬品卸の営業所には「管理薬剤師」と呼ばれる薬剤師の資格を持った人を配置しなくてはなりません。
営業所にいる管理薬剤師は、薬の保管状態のチェックや医薬品情報の提供などを行います。
薬剤師になるには?薬学科で勉強して国家資格を取ろう!
今回は「薬剤師になるためにはどんな大学に行くべきか」「薬剤師が求められる職場」についてお伝えしました。
薬剤師になるにはとても限られた条件をクリアする必要があります。
本気で「薬剤師としてのキャリアを考えている方」は本記事を参考に
就職を考えていただければ幸いです。
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