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2019年07月23日

【事例紹介】アミューズ富永の支援事例(1)
心を支え、課題に向き合い、“人生の再出発”をチームで支援
アミューズ富永 ケアプランセンター福祉用レンタル事業所訪問看護ステーション岡山南

(※写真はイメージです)

 

Step0 いつか仕事に戻りたい
2人のお子さんの進学・就職を控えた時期に、突然の疾病から半身麻痺になってしまった50代のシングルマザーA様。アミューズ富永ケアプランセンターのK介護支援専門員がプランを担当させていただき、退院後はしばらく実家で療養することになりました。将来復職が叶えば…とご本人の希望もあり、まずはADL(日常生活動作)の自立を目標に支援を開始しました。

 

 

Step1 寄り添って心を支える
アミューズ富永福祉用具レンタル事業所では、本人ができる動作を生かすための福祉用具を選定。当初は高次脳機能障害もあったA様は、大きな不安と焦燥に泣きぬれるばかりで、障害の受容も困難な状態でした。
日々、アミューズ富永のケアマネジャー・訪問看護師・理学療法士(PT)が一体となって、心に寄り添った傾聴・指導を続けるうち、心の強さを取り戻したA様。「娘たちのためにも、自分で出来ることはしっかりやらないと」と、リハビリに前向きに取り組めるようになりました。

 

 

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Step2 一歩ずつ前へ
看護師・PTが週5回訪問し、歩行訓練・入浴指導をはじめ、タオル絞りや爪切りなど生活に必要な細々とした動作を指導。
ハサミと洗濯バサミを活用して野菜を切ったり、卵を割る練習をしたり、看護師がA様と一緒に試行錯誤しながら、自助具を工夫して調理訓練を行いました。
2か月後には、A様が以前よく作っていたという“豚肉とニラの炒め物”を独力で作り上げ、みんなで喜びと希望を分かち合いました。
リハビリの成果で屋外歩行もずいぶん安定し、次女の高校の三者懇談会にも参加することができました。

 

 

 

 

Step3 復帰の目標に向かって
こうして少しずつ自信を取り戻したA様。退院4か月目には実家を出て、レンタルが住宅改修した自宅へ戻って母娘3人の生活へ。
自宅に戻ってからは、本格的な生活の自立と、最終目標である復職に向けての支援が始まりました。障害の悲しみや生活不安はまだ大きいものの、支援チームが精神面も支えます。アミューズ富永のPTと外部デイサービスPTが連携して、就労へ向けたステップを評価し訓練計画を立案。A様は公共交通機関で、約一年ぶりとなる職場訪問に挑戦しました。ケアマネとPTが同行し、バスの乗降・乗り換え、信号が変わるまでに横断歩道を渡れるか、道路のへこみなど危険個所はないか、強風や雨など天候悪化時の対応まで、細かく確認・検討しました。結果、自宅からの通勤は負担が大きく、職場近くに転居することに。

 

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Step4 念願の職場復帰
ケアマネは就業先との面談・調整を重ね信頼関係を築き、退院から13か月経った平成30年5月、A様は、ついに職場への復帰を果たしました。アミューズ富永の支援チームは引き続き、新居での動作指導、福祉用具の選定、生活の自立支援はもちろん、就労に感じる不自由や体調への影響、精神面のフォローも行っています。
今では生活も落ち着き、家事と仕事を両立した毎日を過ごすA様。復職という目標を本人・家族・支援チームが共有し、支援者が密に連携して課題解決に向かったことで、きめ細かく効率的な支援ができました。

 

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Step5 仕事を続けられるように
残る課題は職場。「建物が古くて段差だらけなので、これを機にユニバーサルデザイン化したい」とA様の上司から相談を受けています。A様がよりよい環境で仕事を続けられるように、ケアマネ、PT、福祉用具専門相談員が現地調査を行い、提案対応中。介護保険の枠にとどまらない『自立支援』に取り組んでいます。

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