2019年08月03日
暑い日が続いた夏の終わりになると、疲れが抜けにくくなったり、食欲が無くなることはありませんか。 これといった病気ではない のに体の不調が続いてしまう…。それはいわゆる「夏バテ」の状態です。
夏バテのおもな原因
◆ 体内の水分・ミネラル不足 → 脱水症状
◆ 暑さによる食欲の低下 → 栄養不足
◆ 暑さとエアコンでの冷えの繰り返し → 自律神経の乱れ
とりわけ内臓や血管などの働きをコントロールする自律神経が乱れると、体内の環境を整える機能がうまくいかなくなり、疲労感やだるさ・胃腸の不調といった症状につながります。 また、寝苦しさからくる睡眠不足も自律神経の乱れを招きます。
夏バテを防ぐ生活習慣
◆ こまめに水分補給する
熱中症予防のためにも、水やお茶をこまめに飲み、特に起床時や入浴後、スポーツ時は水分補給を心掛けましょう。ビールは飲んだ量の1.5倍排せつするなど利尿作用があり、水分補給にはなりません。
◆ 温度差や体の冷やし過ぎに注意する
外気温との温度差や体の冷やし過ぎは自律神経の乱れを招きます。外気温との差は5度以内に。 エアコンの風が直接当たらないようにして、寒さを感じたら衣類やひざかけなどで調節しましょう。
また、冷たい飲み物は胃腸に負担をかけやすく、体の冷えの元にもなります。 夕方以降の涼しい時間帯に行うウォーキングなどは、自律神経の働きを整えるうえで有効です。
◆ 睡眠をしっかりとる
暑さによる疲労回復や、自律神経を整えて体調不良を改善するために睡眠は欠かせません。 睡眠中はエアコンをかけっぱなしに せず、タイマー設定を活用しましょう。
◆ 一日3食、いつも以上に栄養バランスよく
冷たく喉ごしの良いものばかり食べていると胃腸に負担がかかります。暑さで疲れやすく、汗でミネラルを失いがちな体にはたっぶりの栄養が必要。バランスのよい食事を摂って体力をつけましょう。
《積極的に取りたい栄養素》
◆ パワーとスタミナの素 たんぱく質(肉、魚、大豆製品など )
◆ 糖質をエネルギーに変える ビタミンB1(豚肉、うなぎ、豆類など)
◆ ビタミンB1の吸収を助ける アリシン(たまねぎ、にんにくなど)
◆ ストレス耐性を高める ビタミンC(ピーマン、ブロッコリー、柑橘類など)