2019年07月16日
熱中症とは
「熱中症」は、高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。
熱中症について正しい知識を身につけ、体調の変化に気をつけるとともに、周囲にも気を配り、熱中症による健康被害を防ぎましょう。
【熱中症の症状】
○めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、筋肉のこむら返り、気分が悪い
○頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感、いつもと様子が違う
重症になると、
○返事がおかしい、意識消失、けいれん、からだが熱い
熱中症予防(1)暑さを避ける
室内では・・・
○扇風機やエアコンで温度を調節
○遮光カーテン、すだれ、打ち水を利用
○室温をこまめに確認 WBGT値(※)も参考に
※WBGT値:気温、湿度、輻射(放射)熱から算出される暑さの指数
運動や作業の度合いに応じた基準値が定められています。
環境省のホームページ(熱中症予防情報サイト)に、観測値と予想値が掲載されています。
外出時には・・・
○日傘や帽子の着用
○日陰の利用、こまめな休憩
○天気のよい日は、日中の外出をできるだけ控える
からだの蓄熱を避けるために
○通気性のよい、吸湿性・速乾性のある衣服を着用する
○保冷剤、氷、冷たいタオルなどで、からだを冷やす
<ご注意>
暑さの感じ方は、人によって異なります
その日の体調や暑さに対する慣れなどが影響します。体調の変化に気をつけましょう。
高齢者や子ども、障害者・障害児は、特に注意が必要です
・熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能が低下しており、暑さに対するからだの調整機能も低下しているので、注意が必要です。
・子どもは体温の調節能力がまだ十分に発達していないので、気を配る必要があります。
・暑さを感じなくても室温や外気温を測定し、扇風機やエアコンを使って温度調整するよう心がけましょう。節電を意識するあまり、熱中症予防を忘れないようご注意ください。気温や湿度の高い日には、無理な節電はせず、適度に扇風機やエアコンを使いましょう。
熱中症予防(2)こまめに水分補給
室内でも、外出時でも、のどの渇きを感じなくても、 こまめに水分を補給しましょう。大量に発汗する状況では、経口補水液など、塩分等も含んで補給しましょう。
<ご注意>
高齢者は体内に水分を蓄える力が衰えるうえ、喉の渇きを感じにくくなっています。また、トイレの回数を抑えようと水分を控えたりするので、気づかないうち体内の水分が足りなくなっていることがあります。のどの渇きを感じていなくても、こまめに水分補給するよう日頃から心がけましょう。
熱中症についての情報はこちら
▷ 厚生労働省
熱中症関連情報[施策紹介、熱中症予防リーフレット、熱中症診療ガイドラインなど]
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/
「健康のため水を飲もう」推進運動
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/suido/nomou/
STOP!熱中症 クールワークキャンペーン[職場における熱中症予防対策]
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000116133.html
▷ 環境省
熱中症予防情報[暑さ指数(WBGT)予報、熱中症環境保健マニュアル、熱中症予防リーフレットなど]
http://www.wbgt.env.go.jp/
▷ 気象庁
熱中症から身を守るために[気温の予測情報、天気予報など]
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kurashi/netsu.html
異常天候早期警戒情報
http://www.jma.go.jp/jp/soukei/
▷ 消防庁
熱中症情報[熱中症による救急搬送の状況など]
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html
この記事は、「熱中症予防のために」(厚生労働省)を基に作成しています。