2020年08月06日
盛夏を迎え熱中症の危険性が高くなっています。毎年様々なメディアでも取り上げられていますから、すっかりわかったつもりで、誤解していることはありませんか?
〈誤解その1〉 出かけないから大丈夫?!
熱中症による死亡者のなんと95.8%が住居内で亡くなっていました。屋外や車内はわずか4.2%です。
(東京都監察医務院、2010年7月17日~8月6日)
発生場所は居間、寝室につづき、トイレが第3位でした。
〈誤解その2〉 夜は陽が差さないから大丈夫?!
死亡推定時刻は日中6割、夜間4割でした。夜も油断せずに温度計や湿度計を確認してください。
〈誤解その3〉 去年まで大丈夫だったから今年も大丈夫?!
環境、からだの状態、行動など、熱中症を引き起こす条件は様々です。特に高齢者はからだの水分の蓄えが少なくなっているので、若い時と比べて脱水になりやすいので注意しましょう。
<特にこのような方は要注意!>
◎ 熱がある
◎ 急に食欲が低下し、水分も摂れなくなった
◎ ・暑い場所で運動をした
◎ 嚥下障害がある
◎ 身体機能が低下している
◎ 下剤や浣腸剤を使用している
◎ 利尿剤を使用している
◎ 認知症がある
◎ 糖尿病がある
◎ 腎臓に疾患がある
熱中症の症状の現れる前「かくれ脱水」の段階に気づいたら、適切な水分と塩分を摂り、軽い頭痛など熱中症初期の症状が出たときは、素早く自分で「経口補水療法」で施し、重症化を避け、病院に搬送されることを防ぎましょう。
<急なときのための自家製経口補水液の作り方>
https://www.kakuredassui.jp/stop/knowledge/care/care06
(STOP熱中症 かくれ脱水JOURNAL)
※心臓や腎臓に負担をかけることがあるので、医師からナトリウム、カリウム制限を指示されている方はご注意ください。
〈誤解その4〉経口補水液をのんでいれば熱中症にならない?!
経口補水液はスポーツドリンクではありません。たまに「熱中症予防できる」「スポーツ飲料と同じような物」と思っている方もいらっしゃるのですが、経口補水液は本来「点滴するほどの脱水症状のとき」に用いられるものです。熱中症予防や通常の水分補給に飲むものではありません。
詳しくは富永薬局の薬剤師におたずねください。