2025年07月07日

介護の隠れた重労働!車の乗降介助、こんなに大変だった?!
診察の後、薬をもらうために薬局へ。でも、介護家族やヘルパーさんにとって、車の乗降介助は、かなりの負担です。具体的にどんな点が大変か見ていきましょう。
① 身体的な負担
腰や関節への負担:被介護者の体重を支えたり、持ち上げたりする際に、介護者の腰や膝、腕に大きな負担がかかります。無理な体勢での介助も多く、腰痛や関節痛の原因になることも。
急な動きへの対応:被介護者が不意に体勢を崩すと、介護者がとっさに支える必要があり、ぎっくり腰などの怪我につながるリスクもあります。
② 精神的な負担
時間のプレッシャー:通院などで時間が決まっている場合、乗降に手間取ると焦りやストレスを感じます。
転倒への不安:被介護者を安全に乗降させられるかという責任感から、常に緊張状態になりがちです。
被介護者の不調や拒否:体調が悪い時や、介助を拒否されると、さらに精神的な消耗が大きくなります。
③その他の大変さ
車両の問題:一般の乗用車は乗降介助がしにくい設計が多く、ドアが狭かったり座席が低かったりして、介助の難易度が高まります。
荷物との両立: バッグや薬などの荷物を抱えながらの介助は、さらにバランスを取るのが難しくなります。
天候の影響: 雨や雪の日などは足元が滑りやすく、被介護者が濡れないようにする工夫も必要になり、介助がより大変になります。
介護者さん必見!ドライブスルー薬局活用術
そこで、介護者の皆さまにぜひ知っていほしいのが、車に乗ったままで薬局サービスが受けられる『ドライブスルー薬局』です。
介護者の方がドライブスルー薬局を活用することは、被介護者の方の負担軽減だけでなく、介護者自身の負担軽減にも繋がります。ドライブスルー薬局の「だけじゃないメリット」をご紹介しましょう。
《ドライブスルー薬局活用5つのメリット》
❶ 被介護者の移動負担軽減
歩行が困難な方や、体調が優れない被介護者を車から降ろす手間が省けます。
薬局内での移動や待ち時間がなくなり、被介護者の体力消耗を防げます。
❷ 介護者の負担軽減
被介護者を車に乗せたまま薬を受け取れるため、乗り降りの介助が不要になります。
薬局内での順番待ちの時間を短縮でき、他の用事に時間を有効活用できます。
天候が悪い日(雨、雪、暑い日、寒い日など)でも、車から降りずに済むため、介護者の身体的負担が軽減されます。
❸ 感染症予防
薬局内での他者との接触を減らせるため、インフルエンザなどの感染症が流行する時期に特に有効です。被介護者への感染リスクを低減できます。
❹ プライバシーの配慮
車内での一対一のやり取りとなるため、薬の内容などを他者に知られる心配が少なく、プライバシーが守られます。
❺ 時間の有効活用
事前に処方箋を『写メって処方せん』やFAXで送っておくので、待ち時間をさらに短縮できます。薬局への移動中に調剤が完了していることもあります。『写メって処方せん』なら、お薬の準備をメールでお知らせします。
ドライブスルー薬局はどこにある?
富永薬局では、岡山市・倉敷市・玉野市の以下の店舗に、ドライブスルーを設置。お近くの利用しやすい店舗をお選びいただけます。(リンク先の店舗ページに地図あり)
【岡山市】
富永薬局 妹尾店(南区妹尾)
とみなが薬局 浦安店(南区浦安西町)
【倉敷市】
富永薬局 笹沖店(倉敷市新田)
富永薬局 沖新町店(倉敷市沖新町)
富永薬局 児島柳田店(倉敷市児島柳田町)
【玉野市】
富永薬局 宇野店(玉野市宇野)
今後サービス提供できる店舗を拡大していく予定です。
ドライブスルー薬局の利用方法
ドライブスルー薬局の使い方はとても簡単。ポイントは写メって処方せんで調剤予約することです。
処方箋の事前送信
処方箋情報を事前にスマートフォンアプリ(『写メって処方せん』などのサービス)やFAXで送信します。これを利用することで、薬局到着後の待ち時間を大幅に短縮できます。
ポイント:病院から処方箋を受け取ったら、すぐに薬局に送信しておくのがおすすめです。
※ 時間帯によってはドライブスルーも混雑する場合があります。
薬局への到着・受付
車でドライブスルー窓口に進み、呼び鈴などでスタッフを呼び出します。
処方箋の原本と、お薬手帳をスタッフに渡します。
注意点:処方箋の原本: 事前送信した場合でも、必ず処方箋の原本を持参する必要があります。
服薬指導・会計
車に乗ったまま薬剤師から薬の説明(服薬指導)を受けます。
薬を受け取り、会計を済ませます。
必要に応じて市販薬の購入も
処方薬だけでなく、一般の市販薬や、服薬補助用品(オブラートなど)もドライブスルーで購入できます。必要なものがあれば一緒に購入を検討すると良いでしょう。
ドライブスルー薬局の利用が難しい場合や、さらに手厚い支援が必要な場合は、薬剤師による訪問サービス(訪問薬剤管理指導・居宅療養管理指導)も検討してみましょう。自宅に薬をお届けするだけでなく、薬の管理や服薬サポートも行う、介護のためのかかりつけ薬剤師です。
介護者の方にとって、ドライブスルー薬局は非常に便利なサービスです。これらの情報を参考に、ぜひ活用を検討してみてください。