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2023年05月15日

電子処方箋の仕組みを徹底解説|医療機関・薬局での流れや使い方

「電子処方箋って使い方が難しそう…。一体どんな仕組み?」

「電子処方箋のオンラインシステムって、病院や薬局でどうやって使うの?」

 

このように、電子処方箋の仕組みについて疑問に感じている方も多いのではないでしょうか?

 

2023年1月26日から、全国の医療機関や調剤薬局で、新たな医療サービスである電子処方箋の運用が順次始まっています。

 

利用を検討中の方は、電子処方箋の仕組みを把握しておくと、病院やクリニック、薬局でのやり取りも戸惑うことはありません。

 

今回は、電子処方箋の仕組みや医療機関・薬局での流れ、使い方などを詳しく説明します。

この記事を読むと、電子処方箋の利用に必要な情報が網羅できるため、ぜひお役立てください。

 

電子処方箋の仕組みとは? 医療機関と薬局での流れ

今までは紙でやり取りしていた処方箋が電子化されるにあたり、仕組みについて知っておきたい方も多いでしょう。

 

医療機関や薬局での電子処方箋を利用する流れは以下の通りです。

電子処方箋対応の医療機関で、電子処方箋を選択する。

 

 

医療機関が電子処方箋を発行(電子処方箋管理サービスに処方内容を登録)する。

電子処方箋と一緒に発行される「引換番号」が記載された「処方内容(控え)」を受け取る。

・電子処方箋対応の薬局で、マイナンバーカードによる受付を行う。

*または、電子処方箋と一緒に発行される「処方内容(控え)」に記載された「引換番号」と健康保険証を提出する。

薬局側は電子処方箋のデータをシステム上で確認し、調剤・服薬指導を行う。

薬を受け取る。

 

 

 

患者さんは、医療機関で電子処方箋か今まで通りの紙の処方箋か、どちらかを選ぶことが可能です。

また、電子処方箋では、医師や薬剤師は患者さんの同意を得られた場合に限り、過去3年にさかのぼってお薬のデータを確認できます。

 

マイナンバーカードの利用に関しては、全国の医療機関や薬局に設置されるカードリーダーを通し、本人確認の情報を読み取ります。顔認証が導入されているため、大変安全性が高いシステムです。

 

また、マイナンバーカードを取得すると、健康保険証として利用できる他、オンライン上で自身のお薬履歴を確認可能など、医療サービスがより便利になることが特徴です。

 

 

マイカードナンバーについて、より詳しく知りたい方は、

関連記事の「電子処方箋とは?薬局で必要になるマイナンバーカードも解説」も合わせてご覧ください。

 

新たな仕組み|電子処方箋が導入された理由

電子処方箋の導入が検討され始めたのは、今から15年前の2008年のことです。先だって電子処方箋を導入したエストニアやイギリスなどの海外事例を参考に、メリットやデメリットなどを踏まえた上で仕組みの構築について検討が繰り返されました。

 

電子処方箋が導入されることが決まった理由は、大きく分けると以下の3つです。

 

 

1.高齢化社会を支えるための医療サービスの効率化

介護福祉士2

処方箋の電子化による最大の特徴は、医療機関と薬局間で【お薬の情報がリアルタイムに共有される】ことです。

 

 

電子処方箋と一緒に発行される「引換番号」と健康保険証に記載されている情報を、患者さん自身が薬局に伝えることで、リアルタイムでの共有が可能となりますから、患者さんが薬局に向かう間に、薬剤師は調剤に取り掛かれます。

 

 

その結果、患者さんに迅速にお薬を提供することができるようになり、薬局での待ち時間の緩和につながります。

 

 

また、医師が紙にお薬情報を書く手間が省ける他、薬局でもお薬をコンピューターに打ち込む必要がなくなり、作業効率がアップすることもよい点です。その他、電子処方箋のデータ共有により、医師と薬剤師の連携もよりスムーズになります。

 

 

超高齢化社会が訪れると言われている2025年を目前に控え、電子処方箋は医療ニーズの高まりに備えた国をあげての対策と言えます。

 

 

 

2.重複投薬防止による医療の質の向上

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高齢の患者さんは、複数の医療機関にかかり多くの薬が処方されていることも多いです。

 

処方薬の併用禁忌や重複によるリスクを避けるため、患者さんが他にどんな薬を服用しているのか医師や薬剤師は口頭で患者さんにヒアリングします。しかし、患者さんもすべてのお薬を完璧に答えられるとは限りません。

 

 

電子処方箋を利用すれば、医師や薬剤師が患者さんが現在服用しているすべての処方薬を把握でき、患者さん同意の上で過去3年分の服用履歴も確認可能です。似た成分のお薬の重複処方を防ぎ、飲み合わせに配慮しながら一人ひとりに合った服薬指導が行えます。

 

 

 

3.医療コストの削減

給料 イメージ

ペーパーレスの電子処方箋の導入により、紙代や印刷代が必要なくなります。また、薬局では紙の処方箋を3年間保管することが義務付けられていますが、電子処方箋に切り替わると紙の保管スペースを確保せずに済みます。

 

 

さらに、複数の医療機関からの重複投薬を防ぐことにより、患者さんの安全が守られるだけなく、お薬の無駄がなくなり薬代が安くなる効果もあるでしょう。電子処方箋の導入により、医療コストの削減も期待される要素の一つと言えます。

 

電子処方箋の導入により、医療サービスや質の向上に加え、コスト削減など、大きなメリットがあると考えられています。

 

 

 

また、患者さんのメリットやデメリットについては、以下の関連記事もぜひご覧ください。

電子処方箋 メリット (1)

電子処方箋のメリット5つ|紙の処方箋との違いや活用方法も解説

電子処方箋 デメリット イメージ (1)

 

電子処方箋のデメリット5つ|患者さんの服薬管理に電子化は必要?

 

 

電子処方箋の仕組み|オンラインでのお薬履歴の確認方法

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「自分に出ているお薬や医療費を把握したい」そう思う方も多いのではないでしょうか?ここでは、患者さんが直接電子処方箋にアクセスする方法を解説します。

 

最初に行うことは、マイナンバーカードの取得で、以下のリンクページから申請できます。

 

マイナンバーカード総合サイト

 

続いて、マイナンバーカードを取得した後に、マイナポータルにアクセスして、以下の操作を行ってください。

 

1.マイナポータルでログインをクリックする

2.マイナンバーカードを認証し、利用者登録を行う

3.利用者登録でメールアドレスを入力して次に進む

4.確認コードを入力する

⇒内容を確認して利用者登録を完了する

 

Androidからのログイン方法

i Phoneからのログイン方法

 

さらに、お薬の情報を確認する方法は以下の通りです。

 

1.サービス一覧の中から「わたしの情報」をクリックする

2. 次に「薬剤情報」をクリックする

3.取得したい情報を選んで表示する

 

 

表示したい期間を自身で指定することができ、過去3年分のお薬がいつでも確認可能です。

 

電子処方箋の画期的な仕組みを活用しよう

 

電子処方箋の仕組みや導入された理由、お薬履歴の確認方法などを解説しました。

今後、ご自身で電子処方箋を活用するイメージがわいてきたのではないでしょうか。

 

富永薬局では全店舗電子処方箋に対応しております

 

富永薬局では、全店でマイナンバーカードによる受付(オンライン資格確認)と電子処方箋に対応しておりますので、ご利用を検討中の方はお気軽にお問合せください。電子処方箋のメリットを活かし、スピーディかつ丁寧な服薬管理を行っています。

 

 

もちろん、従来の紙の処方箋やリフィル処方箋にも対応し、かかりつけ薬剤師が患者さんに寄り添った服薬指導に努めてまいります。お薬のことなら、ぜひ、岡山県に約20店舗ある富永薬局におまかせください。

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