2023年05月22日
「急病で受診することになったけれど、保険証を忘れてしまった」
「保険証を受付に見せる時と見せない時がある。どうして?」
「いつも持っているお薬手帳を忘れてしまった時はどうしたらいいの?」
このような事態への対処方法をこの記事ではお伝えします。
あなただけでなく、
急病やケガなどで緊急で受診することになり、いつも持って行くはずの保険証を忘れてしまった…。
なんてことは珍しくありません。
例えば本人ではなく、
患者さんのご家族が代わりに保険証の提示やお薬手帳の提示をしなければならない時、
本人でないと保険証やお薬手帳の場所がわからなかったりする場合があります。
✅本記事の内容
- 薬局で処方箋を受付する場合、保険証は必要?忘れたら?
- 保険証やお薬手帳を忘れたら?薬局でお薬を受け取ることができない?
- 処方箋をもらう時に保険証を忘れた。病院や薬局での対処方法は?
- 処方箋を薬局に渡す時も保険証が必要。忘れたら薬局に相談しましょう
この記事では
「処方箋をもらうために必要な保険証やお薬手帳などを持っていない場合、どうすればいいの」という疑問に回答し、
【保険証などを忘れてしまった時の対処法】についてご紹介いたします。
薬局で処方箋を受付する場合、保険証は必要?忘れたら?
そもそも保険証とは必要なのでしょうか?忘れたらどう対処したらいいのでしょうか?
Q.保険証ってなんで必要なの?
A.保険証(被保険者証)は、患者さんが医療保険制度に加入していることを証明するためのものです。
保険診療を受ける際に必要な情報が記載されていますので必ず必要になってきます。
医療費のうち、患者さんが医療機関や薬局に支払うのは負担額に応じた一部の料金です。
残りは、保険証の発行元に医療機関や薬局が請求をします。
*転職や退職などにより、保険機関や番号、記号が変わってしまい、気づかずにそのまま以前と同じように保険元へ請求してしまうと請求は受理されません。患者さんが加入している正しい保険機関や番号、記号がわからないと保険でまかなった残りの受診料や薬代を患者さんに後で負担してもらうことになります。
Q.もし、保険証を忘れてしまった場合、処方箋を出してもらうことはできないのでしょうか?
A.医療機関や薬局により対応が異なるケースもありますが、
基本的には【全額自己負担】で支払うことができれば受診をしたり、処方箋を出してもらうことはできます。
その場合、薬局でもお薬代が【全額自己負担】になってしまいます。
*保険証に「何の変更もなく」ただその時だけ忘れてしまい「その月」に受診をしている場合は
保険を適用してくれる場合があります。
受診した医療機関にご相談ください。
【薬局でも保険証を確認する理由】
「病院から出してもらった処方箋に保険番号が記載されているのに、
どうして薬局でも再度保険証を見せないといけないの?」
そう感じる方もいるでしょう。
病院でも保険証を確認し処方箋を発行していると思いますが、
ごく稀に病院が保険証の入力間違いや保険証が変わっているのにも関わらず以前の保険番号を使っている時があるため、再度薬局でも確認されます。
処方箋をもらう時に保険証を忘れた。病院や薬局での対処方法は?
「保険証を忘れてしまったら、全額自己負担で支払いをしなきゃいけないの?」
そう不安に感じた方もいるでしょう。
医療費や薬代の支払いの際に
「次回の受診時や来局時に保険証と領収書を持参していただければ、保険利用の金額で精算を行い、返金をします」と案内をしてくれる場合があります。
「返金してくれるのなら安心」ですよね。
ただ、気をつけなければならない点がいくつかあります。
・自己負担で支払った金額の返金は義務ではないため、応じてくれない医療機関・薬局がある。
・返金に応じてくれる機関でも「〇〇日までに」という期限がある。
・加入している保険者に患者さんが直接払い戻しの請求を依頼しなければならない時がある。
など、いくつか注意しなければならないことがあります。
処方箋を発行した医療機関と薬局の保険請求に齟齬(そご)があってはならないため、
保険証を忘れた時の薬局の対応は、処方箋を出した医療機関と一緒になります。
返金の際は、自己負担をした領収書を提示しなければならないことがほとんどだと思いますので、
捨てずに大切に保管しておく必要があります。
保険証を忘れてしまった時は、
受診前の受付時に返金やその方法について医療機関や薬局に確認しておきましょう。
保険証やお薬手帳を忘れたら?薬局でお薬を受け取ることができない?
保険証を忘れてしまっても
・自己負担で一旦全額支払う方法
・いつも受診をしている医療機関であれば次回保険証を提示すれば対応をしてくれる可能性がある(保険証の内容に変更がない場合)
医療機関により対応は異なりますが、処方箋を出してくれる場合があります。
処方箋があれば、薬局はお薬を調剤することができます。
「いつもお薬手帳を出しているけれど、今日は忘れてしまった」
そんな方も少なくありません。
お薬手帳を忘れた場合でも、医師が出してくれた処方箋があれば、お薬を受け取ることができます。
紙(ノート)タイプのお薬手帳の場合、お薬の内容を手帳に貼りつけられるように、
お薬の情報が記載されたシールを渡してくれる薬局がほとんどですので、帰宅したら貼るようにしましょう。
お薬手帳を忘れた場合、いつもよりお会計が10円~40円あがることも覚えておくと安心です。
処方箋を薬局に渡す時も保険証が必要。忘れたら薬局に相談しましょう
医療機関の受診や薬局へ処方箋を渡す時は、
健康保険証を忘れずに持参するようにしましょう。
もしも忘れてしまった時は
医療機関や薬局の受付時、事前に相談することが大切です。
富永薬局でも保険証の確認にご協力をお願いしております
病院から発行された処方せんの保険番号や記号が間違っていたら、あとあと患者さまにご迷惑をかけてしまうからです。
富永薬局では「安心できる」「信頼できる薬剤師がいる」
そう言っていただけるような、地域一番店を目指しています。
処方箋のお薬のことだけではなく、市販薬のことなど
ちょっとした健康の不安やお悩みのことまでお気軽にお声がけください。