富永薬局サンデーセミナー第290回は、朝日リハビリテーション専門学校校長の岩田先生を講師にお迎えしました。
リハビリテーションは一般に「機能回復」と理解され、かつては主に病気の症状回復に力が注がれていました。しかし近年では「人間的機能」に主軸がおかれ、障害に対して「その人らしく生きること」を目的とする、その人のQOL向上を実現させることがリハビリテーションの最終目標である、と認識されているそうです。

生活様式や習慣、生活のリズムなど、心と身体における「その人らしさ」に注目することは、薬剤師が患者さまの服薬コンプライアンスを考える上でも大切な視点です。
岩田先生のお話にあった『ケアされる人とケアする人はまったく異なる身体を持ち、異なる空間、異なる歴史や背景、目的の中で生きている』という言葉は、そのまま薬剤師と患者さまの間にも当てはまるもの。
お互いの関係性の中で、かかりつけ薬局として心と暮らしに寄り添ったコミュニケーションを心掛けたいと思います。