第356回 サンデーセミナー
【日時】 2019年3月17日(日) 10:00~12:50
【会場】 コンベックス岡山中会議室6
【講義プログラム】
■『主治医と薬剤師・社会福祉士との連携』
片山内科クリニック院長 片山 禎夫 先生
■『下部尿路症状と治療~主に過活動膀胱について』
キッセイ薬品工業株式会社 朝井 康介 氏
杏林製薬株式会社 岡部 聡士 氏
【研修認定単位】 1.5単位
厚生労働省は、2015年に策定した認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)の中で、認知症の早期発見・早期対応のための体制整備として、薬剤師の認知症対応力向上を掲げました。薬剤誘発性認知症への対応も含め、認知症ケアにおける薬剤師の活躍に期待が高まっています。
3月の『サンゼミ』では、全国的な認知症治療の第一人者である片山禎夫先生(片山内科クリニック院長)にご登壇いただきました。30年にわたって認知症の研究と診療に取り組んでこられた片山先生が、数々の症例と患者さんとの関係性から見えてきた、認知症における薬剤師の役割についてお話くださいました。
『主治医と薬剤師・社会福祉士との連携』
認知症患者及びその家族に対する関わり方を大切に。
相手の快幸感をどう引き出していくか?が重要
…元気になってもらう
こちらの声かけに興味を持ってもらう
相手を信じる、褒める、讃える
一緒に過ごす時間を光栄と自覚する
認知症患者さんの服薬について、できる限り手の平に乗せて飲んでもらうまで確認することが望ましい。
→特に最初の段階では、服薬の時間を一緒に確認することが重要。
デイサービス等では「思い出す喜び」を感じさせるような取組みができれば良い。
…一緒に思い出すと楽しい。テレビ等に映して思い出して皆で笑うことは、快幸感につながる。
認知症患者さんに関わる活動つくり状況を知ることも大事
・オレンジカフェ → 一緒に過ごす場
・若年性認知症の会 → 居場所つくり 遊ぶ仲間 運動する仲間
・研修会 → 一緒に学ぶ
倉敷ではオレンジメモリーウォークin倉敷というイベントが開催されている
…世界アルツハイマーデーに合わせて、認知症の理解・啓蒙のため
《参加者の声》
「明日からでも実践できるような手法や対応方法が学べたので非常に有意義だった」
「医療人として、認知症患者・精神疾患患者さんのことを、より理解していこうと考えるようになった」
「薬剤師と主治医の関わり方、認知症患者さんに対する根本的な考え方を教えていただきました」
片山先生 貴重なご講演をありがとうございました。