第378回サンデーセミナー(2021年1月)【オンライン】病診薬連携における薬局薬剤師の役割を知る

第379回 サンデーセミナー

【日時】 2021年 1月17(日) 9:50~12:30
【会場】 zoom会議室

     セントラルフォレスト(岡山市北区本町6-30第一セントラルビル2号館8階)より中継
【講義プログラム】
 ■『真に求められる病診薬連携を目指して』
  千堂 年昭 先生
  (岡山大学病院 教授・薬剤部長)

 ■『慢性疼痛に対するオピオイドの適正使用について』
  伊井 豊和  氏
  (塩野義製薬株式会社)

【研修認定単位】 1.5単位

 

第378回のサンゼミオンラインでは、「病診薬連携」をテーマに、岡山大学病院の千堂年昭先生に、これからの薬局薬剤師に期待される役割についてご講演いただきました。

 

 

 

 

【受講者のこえ】

 患者さんに求められる薬局になるために、薬局も特定の機能や専門性を持って行く必要があると改めて感じた。知識を付けたり認定をとったり、病院と連携することを意識して業務をしていく必要がある。

病診薬連携はとても大切で、常に連携ができていないと情報不足で困ることが多いので、今回、岡大病院のように積極的に連携していただけることはとてもありがたいと感じた。

 

これからは今まで以上に薬薬連携が大切になってくる。化学療法を行っている患者さんには特に大切で、患者さんからの電話で副作用が発覚し、病院と連携したことで副作用対策を行うことができた例があると知り、継続的に患者さんを見て、些細なことでも情報提供していきたいと思いました。

化学療法について病院で公開しているレジメンを確認することからはじめ、さらに実際に治療している患者さんを照らし合わせて理解を広げていこうと思います。
薬剤師外来のところで説明は薬剤師の持っている知識でひたすら伝えるのではなく、患者の理解を補っていくようにするところが特に印象に残りました。保険薬局に特に求めている薬薬連携の内容について理解が深まりました。

 

薬薬連携が進んできたおかげでHPやお薬手帳でケモのレジメンが把握しやすくなったのは助かるなあと思います。ぜんぜん関係なさそうな科への受診が実は関係してたり、今回出ている薬に関係なく相談していかれる方が時々いらっしゃるので。患者さんの何気ない一言からいろいろ気づける人になりたいと思います。

 

今後薬局がどこを目指すのか(地域連携薬局とか専門医療機関連携薬局)また薬剤師個人として(医療薬学専門薬剤師、地域薬学ケア専門薬剤師、がん専門薬剤師)どこを目指すのか考える機会となった。選ばれる薬局・薬剤師を目指したい。患者さんの治療を中心に、病院、薬局、ケアマネ、訪問看護の連携が大切だと感じました。病薬の先生の貴重なお話が聞けてとても勉強になりました。

がんのレジメンの再確認が必要。岡大のHPと書籍等で最新情報を常に収集し、がん患者さんの対応が十分にできる薬局づくりをしていく。コミュニケーション力をみがき、副作用や病態変化に目を配り多職種連携を目指してく。今後目指していく薬局像を明確にすることができた、とても内容の深い講義でした。

千堂先生には病院薬剤師としてのお立場から保険薬局の薬剤師にどのような連携が求められているかお話いただき、とても参考になった。地域連携の必要性を感じた事例として紹介された2つの事例は、実際の日常業務でも遭遇しそうなケースだったので、服薬指導の際には見逃さないように注意していきたいと思った。

今後院外処方船が持参された時のレジメの見方、考え方、フィードバックのあり方を再度見直し、業務に生かしていきたいと考える。

地域連携薬局を目指して患者に選ばれる薬局になるために、退院時の支援、在宅医療に他施設と連携対応できる薬局にしたい。がんなど専門的な薬学管理ができるよう地域薬学ケア専門薬剤師制度で研修が始まるので参加したい、

 

服薬指導時に飲み合わせや飲み忘れだけでなく、病態変化を把握することが副作用予防につながる。また高血糖を指摘されたことのあるステロイド服用中の患者さんの血糖をフォローする提案をした症例を聞いて、経過観察で治療していなくても服用する薬によっては今症状が出ていなくても今後出てくる可能性を見込んで医療機関へ情報提供できるようにしたい。

副作用の早期発見や予防につながることが、患者さんの病態変化や訴えの中、一見治療中の病気とは関係ない話の中にも隠れている可能性があるので、服薬指導でよく聞き取ることの重要性を改めて感じました。また、そこで得た情報を医療機関へ情報提供していくことも大切だと思いました。

 

病院の薬剤師として現場でのお話は大変貴重なものでありました。「連携」という言葉がたくさんでてきてその重要性を認識しました。投薬している患者様が急に入院あるいは退院して在宅へといった事がしばしば経験される。この時に今回の「連携」という言葉を思い出し、情報共有・収集の面から、患者に対して適切な対応をしていきます。

病診薬連携は患者さん中心の医薬分業であることを再認識した。千堂先生の講演の中にあった「薬剤師の持っている知識を伝えるのではなく、患者の理解を補っていく、疑問点を引き出していく」ということが、日々の外来業務における意識の原点だと思った。これを忘れず、患者さんに接していこうと思う。また、患者さんとの会話の中で副作用が疑われる事例は、服薬情報提供書を提出した方が主治医への迅速な対応につながることが分かったので活用しようと思う。

千堂先生の講演は岡大病院の特に外来化学療法における薬剤師の業務や薬局薬剤師から情報提供があった場合の流れなどを教えて頂き、とても勉強になりました。副作用発現の発見等、薬局薬剤師からの報告も迅速に対応してもらえることが分かり、今後も患者さんのためになるような情報提供を行っていこうと思いました。

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