第430回 サンデーセミナー
【日時】 2025年 5月 18日(日) 9:40~12:20
【会場】 zoom会議室
【講義プログラム】
■『耳鳴り治療について:耳鳴りと補聴器』
福島 邦博 先生(早島クリニック耳鼻咽喉科皮膚科 院長)
■『アルツハイマー型認知症について ~病態・疫学、最新薬物療法とトピックス~』
大谷 美佐子 氏(大塚製薬株式会社)
【研修認定単位】 1.5単位
今回のセミナーは「耳鳴り治療」と「アルツハイマー型認知症」という、日常業務に直結する重要なテーマを取り上げ、専門性の高い内容と最新情報が提供されました。
耳鳴りに悩む患者は年々増加しており、薬剤師としての対応力向上が求められています。今回の福島邦博先生のご講演では、耳鳴りの診断と分類、音響療法・補聴器の活用を中心に、非薬物治療の実際と注意点について具体例を交えて解説されました。非薬物治療としての耳鳴り対策について、実際の診療での工夫や補聴器の選び方まで踏み込んだ実践的な内容となり、薬剤師としての関わりの可能性を見出す契機となった講演でした。
受講者の声(一部抜粋)
■ 「補聴器の仕組みと効果的な使い方がよくわかった。患者に紹介できる自信がついた」
■ 「耳鳴りの症状を“治らない”と決めつけず、対処法があると伝える重要性を感じた」
■ 「補聴器が耳鳴り治療に有効とは知らなかった。患者指導の幅が広がる」
■ 「耳鳴り患者の不安に寄り添う視点を学べた。心理的ケアの重要性を再認識」
■ 「音響療法の選択肢が豊富にあることを知り、最新機器についても興味がわいた」
■ 「耳鳴りのメカニズムを理解することで、服薬指導時の説明がしやすくなる」
■ 「難聴との関連性が深いことに驚いた。今後は補聴器の相談も積極的に対応したい」
■ 「薬剤師の立場からできる支援が多いと実感。受診勧奨や声かけを見直したい」
■ 「患者から耳鳴りの相談を受けることが多く、今日の内容がすぐに活かせる」
■ 「薬を出すだけでなく、“聞くこと”の支援ができる専門職になりたいと思った」
高齢化社会の中で増加するアルツハイマー型認知症に対し、病態や発症メカニズム、疫学的背景をわかりやすく解説いただきました。また、現在承認されている薬物療法や、国内外で研究中の新薬、治療トピックスについても最新情報が紹介されました。特に「アミロイドβ」や「タウ蛋白」など、病態の新しい理解と治療標的についての最新情報が共有され、参加者の関心を集めました。
受講者の声(一部抜粋)
■ 「薬の位置づけがよく理解でき、服薬指導に自信がつきました」
■ 「症状に応じた生活支援の考え方が整理できました」
■ 「診断から治療までの流れが明確になり、介護職との連携にも活かせそう」
■ 「新薬の開発動向が知れて勉強になった」
■ 「服薬アドヒアランスへの配慮の重要性を再認識しました」
富永薬局のサンデーセミナー(通称『サンゼミ』)は、薬剤師であればどなたでも無料で受講できるオープンセミナーです。毎月第3日曜日に、Zoomによるオンライン配信で開講。受講薬剤師には「薬剤師あゆみの会」から、認定薬剤師の研修単位が付与されます。
オンライン形式のため、全国どこからでも気軽に参加できるのもサンゼミの魅力です。今後も、臨床の現場に役立つテーマを中心に、充実した研修機会を提供してまいります。
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