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2013年07月25日

ケアマネジャー研修報告

岡山プライマリ・ケア学会研修報告
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アミューズ富永の介護支援専門員が、岡山プライマリ・ケア学会「プライマリ・ケア講座」に参加し、東日本大震災の現場で復興に努められる菅野武医師のご講演『寄り添う医療~東日本大震災の体験を通して~』を拝聴してきました。
米TIME誌「世界で最も影響力のある100人」に選ばれ、著書に『寄り添い支える~公立志津川病院 若き内科医の3.11』(河北新報出版センター)がある菅野先生は、先の体験を、日本人すべての苦難との闘いの象徴であるとして理解し、今を生きるものが次に伝えるべきこととして講演活動を継続されています。
震災当日、海岸近くにある公立志津川病院は4階(15m以上)天井部まで浸水。当時入院加療中の患者はほとんどが寝たきりか車椅子の方であったため、担架やおんぶなどで避難。マニュアルは《津波時は3階まで避難》だったが、震源地や震度を考慮し5階まで避難したため津波の被害を免れたそうです。
それぞれ身元判明ができるよう、早期に患者の腕にマジックで氏名を記入したり、結婚指輪をつけたりした。翌朝まで「できるだけ恐怖を感じないよう」また「血栓予防」のため定期的に運動をし、2日目の自衛隊救助まで待った。自らは最後まで残り透析・寝たきり・胃瘻・自立困難の方等へり救出の優先順位を決めた。―――現場当事者であればこその緊迫感あふれるお話を、鳥肌が立つような思いで伺いました。
16世紀フランス外科医の言葉とされる「時に癒し、しばしば支え、常に慰む」のとおり、地域医療、僻地医療では必ずしも治すことが治療でない。命そのものに輝きがあり、むしろ寄り添い支えることがとても大切である、という菅野先生の言葉に深い共感を覚えました。私たち富永薬局グループも地域の皆さまの命と心に寄り添う存在になれるよう研鑽を重ねていきたいと思います。

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