2022年05月10日
リフィル処方箋に魅力を感じていても「導入されたばかりで詳しいことが分からなくて利用しにくい」と思っている方もいらっしゃると思います。そこで、リフィル処方箋の対象・対象外になる病気や処方箋が発行される条件などをQ&A方式で解説します。リフィル処方箋を発行してもらう際に知っておきたいことをギュッと詰め込んでいるので、ぜひ参考にしてください。
Q1. リフィル処方箋の対象・対象外になる薬はありますか?
A1. 新薬、劇薬、麻薬、向精神薬などと湿布薬は、リフィル処方箋の対象外
リフィル処方箋の対象外になっている薬は、1回に使用できる限度量が決められている薬(新薬、劇薬、麻薬、向精神薬など)と湿布薬です。
上記以外の薬を処方する場合でも、服用する薬の種類や量が決まっていない方、体調に変動のある方などはリフィル処方箋は発行できません。
リフィル処方箋の使用が認められるのは「病状が安定している慢性疾患」「薬を長期投与しても管理できる」と医師に判断された方です。
Q2. リフィル処方の対象薬と対象外の薬は同時に処方できる?
A2. 処方箋が分けられ、2枚になります
リフィル処方ができる薬とできない薬を処方することはできますが、処方箋を分けて発行するため2枚になります。
リフィル処方箋は診察なしで薬を受け取れる便利なものですが、対象外の薬を処方してもらうには診察を受けなければならず、対象薬だけリフィル処方箋にするメリットは感じられないでしょう。
また、リフィル処方される薬が複数種類あるときも、1回に処方する期間や使用上限回数が異なる場合にも処方箋が分けられてしまいます。通院回数は減っても、薬局へ薬を受け取りに行く回数は増えてしまうため注意しましょう。
Q3. 内服途中で体調に違和感があったらどうしたらいい?
A3. まずは、かかりつけ薬局に相談してみましょう
リフィル処方箋は症状が安定している方に発行されますが、もし処方箋を使用している期間中に体調に違和感や異変を感じたら、かかりつけ薬局に相談してみましょう。
リフィル処方箋を受けた薬局では、リフィル処方箋を使っている方への体調管理や服薬状況をみて、医師に報告するシステムになっているからです。患者さんの体調が不安定になったときに、今まで通り薬を服用していいのか受診する必要があるのかを判断し、医師に情報を伝えてくれます。
Q4. 長期処方ってことは、1年分くらい処方してもらえるの?
A1. 1年も診察や検査をしないで薬の服用を続けることは…
リフィル処方で長期処方ができても、1年以上診察や検査をしないで薬の服用を続けることはないでしょう。医師が患者の状態と長期投与の必要性をみて、どれだけの日数分の薬を渡すか決めます。
海外の先進国ではすでにリフィル処方が日常化されていますが、有効期限を最大12ヶ月としている国が多く、日本では1年を超えた処方がされるケースはないでしょう。
Q5. リフィル処方箋はどうすれば使えるの?
A5. 実際にリフィル処方箋を使う流れや注意するポイントを説明します
リフィル処方箋の発行は医師の判断
リフィル処方箋を発行してもらうには、まず医師の診察を受けます。いつもと同じ薬を処方されるのであれば、主治医にリフィル処方箋について相談してみましょう。リフィル処方ができると判断されたら発行してもらえます。
かかりつけの薬局へリフィル処方箋を持参
リフィル処方箋を受け取ったら、かかりつけ薬局へ行って1回目の薬を受け取ります。今までの処方箋と同じで有効期限があるので、処方箋が発行された日を含めて4日以内には受け取るようにしましょう。
リフィル処方箋は2回目以降も同じ処方箋を使用するため、薬剤師が「次回調剤予定日」を記入しています。スケジュールに入れて忘れないようにしておくと安心です。
2回目以降の受け取りは同じ処方箋を持参
次に薬を受け取る「予定日」の前後7日以内に、リフィル処方箋を持って薬を受け取りに行きましょう。飲み忘れなどで薬が手元にある場合には、予定日を含めて7日以内であれば遅れて受け取りに行ってもOK。
リフィル処方箋は最大3回利用できますが、使用回数が終わった処方箋は薬局に回収・保管されます。なくさないように大切に保管しておきましょう。
Q6. 1回目とは別の薬局でもリフィル処方箋を使用できる?
A6. かかりつけ薬局をおすすめします
リフィル処方箋を使用する際には、同じかかりつけ薬局で使用するのがおすすめです。2回目以降も同じかかりつけ薬局にリフィル処方箋を持って行くことで、飲み忘れの状況や体調の変化などをチェックしてくれます。
しかし、遠方の大学病院などに通院していて、同じ薬局に処方箋を提出するのが難しいという方もいらっしゃるかもしれませんね。「次回以降は自宅近くの薬局で受け取りたい」と事前に薬剤師に伝えておきましょう。
「次回調剤予定日」や今までの経過など、必要な情報を自宅近くのかかりつけ薬局へ提供してくれます。
富永薬局は岡山・倉敷・玉野・早島の全20店舗でサポート!
富永薬局は岡山、倉敷、玉野、早島で全20店舗を展開し、それぞれに連携をとり合って地域に密着したかかりつけ薬局として精力的に活動をしています。
岡大病院前店(おかだいびょういんまえてん)や労災病院前店(ろうさいびょういんまえてん)、宇野店(うのてん)など総合病院のそばにも店舗を配置。
初回のリフィル処方箋を病院の近くの薬局で使用し、2回目からは自宅近くで薬を受け取りたいというケースにもスムーズに対応できます。
リフィル処方された薬だけでなく、サプリメントや市販薬の使用状況、体調などの情報も共有しながら長期間の服用をしっかりサポートします。
どんな小さなことでも、お近くの富永薬局へお声がけください。
★ご自宅での体調管理に『血圧手帳』をご利用ください。富永薬局全店で無料配布しています。
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