2023年07月24日
「紙処方箋から電子処方箋に変えると、医療費って変わるの?」
「電子処方箋は新しいシステムだから利用すると高くなるのでは?」
このように電子処方箋を利用する際の費用に関して疑問を抱いてはいませんか?
今回は「電子処方箋と紙処方箋を比べた場合の医療費」についてお伝えします。
さらに「マイナンバーカードと健康保険証を比べた場合の医療費」についてもお伝えしていますので、ぜひ参考にしてください。
【必見】電子処方箋にしても医療費は高くならない!?
結論からお伝えすると、
紙処方箋から電子処方箋に変えても医療費は変わりません
電子処方箋は「後からでも、マイナポータルで情報を確認できる」などのメリットが多くあります。
「電子処方箋の便利な機能を使うために、紙処方箋よりも高い金額を払う必要があるのでは??」と考えていた方も多いでしょう。
そのような「電子処方箋の方が紙処方箋よりも高くなる」といったことはありませんので、ご安心ください。
電子処方箋に変えても費用は変わらない・・でも、マイナンバーカードを使うと!?
紙処方箋から電子処方箋に変えても医療費は変わりませんが、マイナンバーカードでの受付は健康保険証に比べて安くなります。
2023年4月より「医療情報・システム基盤整備体制充実加算の特例措置」が開始され、
下記のように加算点数が変動する仕組みとなりました。
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マイナンバーカードで受付 |
健康保険証で受付 |
医療機関に受診(初診) |
2点(6円)
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6点(18円) |
医療機関に受診(再診) |
0点(0円) |
2点(6円) |
調剤薬局 |
1点(3円) |
4点(12円) |
※()内は、自己負担額が3割の場合に加算される金額を示しています。
参考:「個別改定項目について」の補足説明資料_P.12「医療DXの推進のためのオンライン資格確認の導入・普及に関する加算の特例措置」
つまり、マイナンバーカードを使って受付をすると、健康保険証で受付したときに比べ、医療費が下記のように安くなります。
・医療機関に初めて受診する場合は、12円安くなる
・医療機関に2回目以降受診する場合は、6円安くなる
・調剤薬局で薬をもらう場合は、9円安くなる
※自己負担額が3割の場合の金額を示しています。
この「医療情報・システム基盤整備体制充実加算の特例措置」は、2023年12月までは適応すると決められています。
また、マイナンバーカードで受付をすると、医師・薬剤師に「過去の処方歴」「特定健診の結果」も確認してもらえます。
「過去の処方歴」「特定健診の結果」は、健康保険証で受付した場合には医師・薬剤師に開示されません。
マイナンバーカードでの受付は、医療費が安くなる上に、より安全な医療提供にもつながります。
【重要】いずれは健康保険証が使えなくなる可能性も…
現在は、医療機関・薬局の受付は「マイナンバーカード」か「健康保険証」いずれかを選んで行う形となっています。
しかし、将来的にはカード型の健康保険証を廃止し、
マイナンバーカードのみで運用する方針です。
2023年5月の段階では、「2024年の秋には健康保険証を廃止する」といった法案が国会にて議論されています。
今はマイナンバーカードを健康保険証として使う手続きを済ませていない方も、
いずれは検討しなくてはならない時期が来ると予想されます。
電子処方箋+マイナンバーカードで安く医療を受けよう!
今回は「電子処方箋と紙処方箋での医療費の違い」
「マイナンバーカードと健康保険証での医療費の違い」についてお伝えしました。
医療費の観点のみでまとめると、下記のことが言えます。
- 電子処方箋と紙処方箋では、医療費は変わらない
- マイナンバーカードと健康保険証では、医療費はマイナンバーカードの方が安くなる
「電子処方箋・マイナンバーカードなど、何を利用して医療を受けるか」を考える上での参考になりましたら幸いです。
「富永薬局」は「電子処方箋の受付」「マイナンバーカードでの受付」に対応
医療費や電子処方箋の利用方法など、疑問点がございましたら、
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